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手指の痛み へバーデン結節

指の第一関節が痛い。それはヘバーデン結節かもしれません。

 

へバーデン結節は、一般的には加齢に伴う関節症として扱われるため、積極的な治療の対象とされていません。

市販されている装具やテーピングも有効とは言えず、痛み止めだけもらって経過をみている方が多いようです。

 

近年では、その発症に関節症遺伝子やホルモンバランスの異常の関与が示唆されていますが、いまだに原因は不明とされています。

 

一口でへバーデン結節と言っても、指がちょっと当たっただけで痛いという方や、水ぶくれのようになる方、手指のこわばりもある方、変形だけで全く痛くない方など様々です。

 

 

たくさんのへバーデン結節の患者さんを診てきましたが、多くの方に共通するのが、首肩のコリ、そして姿勢の悪さです。

 

酸素や栄養が豊富な血液は、心臓から頚、肩を通って指先へ届きます。逆に指先の炎症サイトカインや発痛物質は、首肩を通って心臓へ戻っていきます。

 

へバーデン結節になりかけの軽い炎症のときに、本来であれば、ご自分の治癒力で治ってしまうものが、姿勢が悪い、首や肩のコリが強いという状況であると、血液やリンパの流れが悪くなり、治癒が進まず、痛みが続いたり、ついには変形にまで至ってしまうと考えます。

 

実際にリハビリや電気治療で、手指の炎症をとっていくだけで、症状が良くなっていく人もいますが、根本の原因と考える首肩のコリや姿勢をリハビリで改善していくことで、手指の症状が劇的に良くなる方が多くいらっしゃいます。

 

 

「痛みのある部位だけを治療するのではなく、体全体に気を配りながら、痛みの根本的な原因を治療する」

 

良くなったと実感してもらえるよう、リハスタッフと共有している考えです。

 

 

またご希望の方には、本人の状態や手指の症状に合わせて漢方薬を処方しています。

よく、漢方薬は高いのでは?と心配される方がいますが、当院で処方する漢方薬はすべて健康保険が使えるので安心です。

 

遠方の方や、リハビリになかなか来られない方には、漢方薬がおすすめです。

 

手指の痛みでお困りの方は、いつでもご相談ください。

 

院長

2020年05月05日