骨粗鬆症(以下 骨粗しょう症)に関連する骨折を予防するうえで、運動はかかせません。
筋力増強、転倒防止という意味だけではなく、骨密度にも影響します。
データとして、閉経後の骨量減少・骨粗しょう症患者さん(平均年齢:65歳)において、
ウォーキング(8000歩/日、3日以上/週、1年)は、腰椎骨密度を1.7%増加させることが報告されています。
ウォーキングは、心臓や血管、肺も元気になるのでおすすめです。
しかし、他の病気との兼ね合いなどで、外に歩きに出ることが難しい方もいらっしゃると思います。
そのような方は、以下の2つの運動をおすすめします。
①片脚立ち (左右1分間ずつ、1日3回)
ポイントは、姿勢をまっすぐにして行うことです。
支えが必要な方は、机に手や指をついて行ってください。
②スクワット(5~6回を1セット、1日3セット)
ポイントは、動作の最中に息を止めないようにすることと膝は90度以上曲げないことです。
(深く曲げると膝に負担がかかり過ぎます)
膝がつま先より前に出ないように意識すると、太ももの後ろの筋肉まで鍛えられます。
どちらの運動も、一番大事なことは継続することです。
継続しないといけないと思うとちょっと気が重くなりますよね。
食事や入浴、トイレのタイミングなどに合わせて行うようにすると、ご自分の生活の一部になり、継続しやすくなりますよ。
お試しください。
院長