腰痛の原因 見分け方

腰痛でお困りではありませんか?

 

日本整形外科学会の調査では、日本全国に腰痛のある人は、3000万人いると推計されています。

 

腰痛の原因には、さまざまなものがあり、未だに原因不明のものもあります。

 

原因がわかれば、原因に合わせた治療ができるので当然治癒率も上がります。

 

今回は腰痛の中でも、比較的わかりやすい2パターンの話をします。

この2つに関しては、痛みの出る動作から、原因を見分けることができます。

 

説明をするのに、どうしても背骨のいくつかの名前を知っていただかないといけませんので、まずはそちらから説明します。

 

 

背骨は、1本の長い骨をイメージされる方もいると思いますが、実は、小さな骨(椎骨)が、たくさん連なってできています。

 

椎骨と椎骨の間にある、クッションの役割をするのが椎間板です。これは背骨の中では前(お腹側)になります。

 

椎骨と椎骨のつなぎ目となる関節は、椎間関節といいます。これは背骨の中では後(背中側)になります。

 

ここまでが、背骨の位置関係とそれぞれの名前の説明になります。

 

それでは、痛みの出る以下の2つのパターンを想像してみてください。

 

体を前に倒したときに痛みが出る場合と後ろにそらしたときに痛みが出る場合です。

 

 

 

1つ目と2つ目の絵を見比べていただくと、前に倒したときと、後ろにそらしたときでは、腰に負担のかかる場所が違うのがイメージできますでしょうか?

 

正解は、

 

体をに倒したときに痛みが出る場合・・・椎間板が原因の腰痛

体を後ろにそらして痛みが出る場合・・・椎間関節が原因の腰痛

 

ということになります。

 

もちろん、全ての腰痛がこの2つのどちらかに分類できるわけではありません。

 

それでも、このように原因を想像しながら診察をしていくと、より精度の高い診断へとつながっていくと考えています。

 

 

ちょっと難しく、長い文章でしたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

 

院長

2020年11月23日