膝の痛み 変形性膝関節症①

こんにちは。院長のなかむらです。

 

本日は膝の痛みの原因として一番多い 変形性膝関節症 について説明します。

 

日本では約1000万人の人が治療しており、女性が男性の4倍なりやすいと言われています。

 

膝の中でクッションのような役割をしている半月板や軟骨が、使い過ぎや加齢により、すり減っていくことで、痛みや腫れを生じさせる疾患になります。

 

日本整形外科学会「整形外科シリーズ 3」より

 

 

病気というよりは、年齢を重ねれば誰もがなりうるものですし、若くても急に体重が増えたり、過度な運動負荷をかけたりすると症状が出やすくなります。

 

初期では立ち上がり、歩き始めなど、動作の開始時にだけ痛みが出て、休めばとれます。しかし少しずつ摩耗が進んでくると、正座や階段の昇降が難しくなってきます。

 

診断は、まず立った状態での膝のX線(レントゲン)検査を行います。変形性膝関節症では、関節のすき間が狭くなっていたり、軟骨の下の骨が硬くなって白く写ったり、骨の棘が確認できます。

 

日本整形外科学会「整形外科シリーズ 3」より

 

関節の腫れが強い場合は、痛風や、関節リウマチなどほかの疾患と区別するために、血液検査をおこなったり、膝関節に針を刺して関節液を調べたりすることもあります。

 

治療については次回の記事で説明をしたいと思います。

 

院長

 

2021年03月07日