当院は 骨粗しょう症の検査、治療 に力を入れています。
骨粗しょう症は、骨の老化現象だからしょうがないでしょと思われる方もいらっしゃいますが、骨粗しょう症は、治療可能な病気 になります。
日本には約1300万人以上の患者さんがいるといわれており、高齢化に伴ってその数は増加傾向にあります。
骨粗しょう症による骨折として、有名なものに、背骨の骨が折れてしまう、腰椎(胸椎)圧迫骨折や、太ももの付け根の骨が折れてしまう大腿骨近位部骨折(大腿骨頚部骨折)があります。
(画像:日本整形外科学会 症状・病気を調べる より)
当院に来られる患者さんでは、最近とくに、腰椎(胸椎)圧迫骨折の患者さんが多く、折れる前に、検査をして見つけることの重要性を痛感しています。
腰椎(胸椎)圧迫骨折は、ご自分の体に合わせたしっかりとしたコルセットをすることで、入院はせず、外来通院で治療できることが多いのですが、日常生活はかなり制限されます。
定期的なレントゲン検査で、骨が潰れてしまった方や、痛みのために日常生活がままならない方は、入院となります。
圧迫骨折が1つ起きると、さらに新たな圧迫骨折が起きる可能性が高くなるので、痛みの治療だけでなく、今後の骨折予防が大切 となってきます。
また、大腿骨頚部骨折になると、太ももの付け根の骨が折れた状態なので、立って歩くことができません。
そのまま放置すれば、いわゆる寝たきりの状態になってしまうので、折れたら入院、手術が必要です。
日本全体でみると、1時間に約20人の割合で、大腿骨頚部骨折が発生しています。
その他にも、咳をしただけで肋骨の骨が折れた患者さんや、転んで手をついただけで手首の骨が折れた患者さんなど、いわゆる骨粗しょう症の状態だからこそ折れてしまった という患者さんがたくさんいらっしゃいます。
折れてからでは遅いし、もったいない。
地道ではありますが、「最近、骨粗しょう症の検査されました?」という声かけを続けていきます。
院長