帯状疱疹ワクチンのご案内

当院では帯状疱疹の予防接種(不活化ワクチン:シングリックス)を取り扱っています。

 

対象年齢:50歳以上の方

 

接種回数:2回 (1回目接種から2~6か月後に2回目を接種します)

 

接種費用:22,000円(税込)/1回

 

発注が必要な注射薬ですので、3日前(日曜祝日を除く)までに予約が必要です。

 

電話番号:092-874-5111

 

2024年3月現在、福岡市では、公費助成(費用助成)はありません。

 

帯状疱疹とは

 

  • ・水痘(みずぼうそう)と同じウイルスが原因で起こる皮膚疾患です。
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  • ・水痘が治癒した後もウイルスは神経に潜伏しており、免疫低下や加齢に伴い、ウイルスが再び活性化して発症します。
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  • ・日本人成人の90%以上は原因となるウイルスが体内に潜んでおり、80歳までに約3人に1人が帯状疱疹になると言われています。
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  • ・水疱は痛みを伴い、通常2~4週間で水疱が破れて痂皮化し、皮膚症状が正常に戻ります。
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  • ・皮疹が治った後も約20%の方に長い期間神経痛が残り、失明、耳鳴り、難聴などの後遺症が残る場合があります。

 

帯状疱疹ワクチンについて

 

帯状疱疹ワクチンは2種類あります。

 

不活化ワクチン「シングリックス筋注用」

  • ・2020年認可の不活化ワクチン
  • ・予防効果は90~97%程度
  • ・効果持続は9年以上とされる
  • ・他のワクチンに比較して筋肉痛などの局所性副反応の頻度は高いですが、いずれも3日前後で消失することが分かっています 
  • ・不活化ワクチンのため接種の制約は少ない
  • ・新型コロナウイルスワクチンとは、2週間あけて接種。
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生ワクチン「乾燥弱毒生水痘ワクチン」

  • ・2016年認可の生ワクチン
  • ・予防効果は51%程度
  • ・効果持続は5年程度
  • ・生ワクチンで、接種の制約が多い(下記)
  • ・副腎皮質ステロイド剤や免疫抑制剤を服用している方は使用不可(禁忌)。
  • ・ガンマグロブリン製剤の投与から3か月は接種延期。
  • ・輸血を受けた場合は3か月は接種延期
  • ・他の生ワクチンから、27日以上間隔を置いて接種

 

現在報告されている有効性・副作用の観点から、当院では

不活化ワクチン「シングリックス」の接種を行っています

 

50歳未満の方でも既往症・治療中の持病により「帯状疱疹に罹患するリスクが高いと考えられる18歳以上の方」にも、2023年6月より適応が拡大されました。

 

当ワクチンに対してのアレルギー症状を起こしたことがある場合以外には、禁忌はありませんが、妊娠中の方、授乳中の方、他の予防接種でアレルギーを疑う症状がみられた方は、予約前にお声かけください。

 

よくあるご質問

Q.帯状疱疹にかかったことがありますが、ワクチン接種は必要ですか?

 

A.一度帯状疱疹にかかって今は症状が落ち着いている方でも、免疫力が下がると、また帯状疱疹になる可能性があります。米国予防接種諮問委員会は、帯状疱疹罹患歴のある成人に対してもシングリックスの接種を推奨しています。

罹患して何年後に接種すればよいかという明らかなエビデンスはありませんが、罹患してからおおよそ3年後くらいにワクチンを接種することが多いようです。

 

 

2024年03月03日